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リハビリテーション専門職である作業療法士(OT)から、介護士に転職した私が日々思うこと

2024

0503
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2016

1011
1年弱前に回復期病棟から介護療養病棟に移ってきた患者さん。
認知症は無いものの、左無視が顕著でベッド上でもいつも右側の柵を握りしめています。
女性ながら体格が良く、股関節屈曲制限もあるためリハからの指示で2人介助で抱き上げてチルトリクライニング車椅子に移乗している方。

その患者さんの旦那さんから最近、病棟のアシスタントや主治医に苦情あり。
『最近、移乗の時に柵を握って怖がっているように見える。
 介護士の人達から雑な扱いを受けて怖い思いをさせられているのではないか。』

アシスタントさんからの報告やDr.カルテを見ると、
「今までも丁寧に対応させてもらっているが、
 今後は今まで以上に配慮させていただきます。」
というような説明がなされた様子。


いや、でも待って。
たぶん旦那さん、高次脳機能障害のことキチンと理解できていないと思う。
私はリハ出身なので、
>認知症は無いものの、左無視が顕著でベッド上でもいつも右側の柵を握りしめています。
とサラッと上に書きましたが、実際にそれをきちんと理解している人は病棟にはあまりいません。
介護士の認識も「怖がって柵を握ってるよね」とはわかっていても、本人の中で正中線がズレて認識されているかもしれないとか、「真ん中見て」と言われてもできないけど「天井を目で見てみて」「ほら、背中が全部ベッドに着いてるでしょう」と促すと意識が少し左に向いて柵から手を離せるとか、そこまでわかっている人はいません。
そして旦那さんの普段の様子を見る限り、旦那さんもご存知でない。

果たして回復期病棟にいる時に、誰か患者さんが感じているかもしれない左無視の世界のことを旦那さんにきちんと説明してくれたのかしら。
私から見ていて、介護士達はリハから言われたように移乗しているだけで、雑な扱いをしているとは思えない。
ただ、旦那さんにきちんと高次脳の説明がなされていないことで、旦那さんから介護士が不信を抱かれてしまっている。

私も今、病棟で介護士として働いていて、
介護士がみんなこんなに必死に働いているのに、
リハやDr.からの家族への説明不足により介護士に不信感を持たれるという状況に納得がいきません。

しかも旦那さんからの苦情があったということやその内容は、今のところリハには伝わっていないっぽいので、「旦那さんに高次脳の説明をした方が良いのでは」と気付ける人がおらず、高次脳の知識の浅い看護師・介護士中心に車椅子を変えたり…なんていう対応にしか繋がっていないというのも問題な気が。

…ということを本当は訴えたいんだけど、産休に入ってしまっていて出しゃばれないという。
一応プライマリーのナースには伝えたけど…



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