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リハビリテーション専門職である作業療法士(OT)から、介護士に転職した私が日々思うこと

2026

0204
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2016

0523
私の働く療養病棟で、以前疥癬が発生したことがあり、その際とあるおばあちゃんが隔離対応となりました。
それまで、少々認知症はあれど比較的頑張り屋で自立心もある方で、Dパンツ対応でギリギリトイレに一人介助で行けており、尿失禁の頻度もまぁそこまで多い人ではありませんでした。

疥癬による隔離対応の間、週に一度くらいPTが隔離部屋に入ってROMexをする程度で、OTの姿は一度も見ず。

そんな中、隔離された心細さからそのおばあちゃんの認知症はグイグイ進んでいき、具体的な用事もないのにスタッフを呼び続けたり、自分が何をしてほしいのかもわからずに「やってくれる?」「何をしてほしいの?」「わからないけど、やってくれる?」というような会話を繰り返すように。

その後隔離解除になってからも身体機能も精神機能も坂道を転がるように落ち続け、約1年後の今はハイケアルームで生死の境をさまよっています。


私の職場では、疥癬が発生するたびに、感染拡大を防ぎ、なるべく早く治療を完了させるための手続きや手順がマニュアル化されて確立してきました。看護・介護スタッフの動きはかなり整備され、今後も洗練されていくと思います。
ただ、隔離されている患者の機能維持、特に精神的な負担についての検討が全くなされていないように感じます。

あのおばあちゃんが隔離されている間、担当のOTはどこでなにをやっていたのか。あの人にはROMex以上に必要なものがあった。

減算の関係やなにやらで、週に一度程度のリハビリしか提供できないのかもしれないけれど、隔離されていたりするような非常時でも同じなのか?
仮に減算どころか算定もできない介入だったとしても、あの人がその後ADLがガタ落ちしてトイレにも行けず、尿便意も失ってオムツ排泄になった消耗品のコスト、失禁したシーツなどの交換が頻繁になったことによるクリーニングのコスト、それにたびたび介助の人手が必要となる人件費的なコスト、そして今点滴など必要となっている薬剤等のコスト、それを考えたら、あの時もっとリハが、あの人に関して言えばもっとOTが介入していれば、経営的にもかえってコストもかからなかったのでは?

私は病棟で介護士としてそれを見ていましたが、正直病棟ではなにもできませんでした。通常業務にプラスして、疥癬の感染患者および疑いの患者は全て毎日入浴、毎日居室掃除とリネン交換。通常業務すら終えきらないのではないかと思いながら怒涛の業務量に追われていました。
あの時、患者に寄り添う時間を持てたであろう人はリハビリだけ。
でも、隔離になっているという理由からか、むしろ普段以上にリハ介入は少ない。

隔離対応時のリハビリの動きをどうするのか、患者の機能維持や精神的な負担の軽減をどう図るのか、まずは検討の議題として上げるところから始めてほしいと願っています。

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