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リハビリテーション専門職である作業療法士(OT)から、介護士に転職した私が日々思うこと

2026

0204
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2016

0221
両下肢切断の患者さんがいて、Pトイレでの排泄を頑張っています。
本人希望で、ベッド上でオムツを外してから起き上がり、
下半身裸の状態でPトイレに移乗します。
視覚障害もあってか自力では難しく、起居も移乗も介助が必要です。

車椅子への移乗時は、わずかなプッシュアップをしてもらいながら
なんとか横へ移動することでベッド⇔車椅子の乗り降りができますが、
Pトイレの場合は下半身が裸になっているせいで
横へずる動きでは男性器が挟まれたり擦れたりして痛いため、
介護さん達はみんな、本人をなんとか抱え上げて全介助で移しています。

因みに車椅子についてもPトイレについても移乗に関するリハからの申し送りは無く、
プッシュアップを利用しているのはリハ知識のある私だけで、
他の介護さんは車いすでもPトイレでもいつも全介助で抱えてるんですが。

Pトイレ移乗は前述のような理由で私もプッシュアップが利用できず、
かと言って抱え上げるような力技も私にはできず。

そこで、入浴介助用のベルトを思い付き、
私がPトイレ介助する時にちょっと試してもらったところ、
私としては力技にならずかなり楽。
本人も「痛くない、大丈夫」ということだったので、
介護職内でその情報を共有し、ぜひ使ってみてもらうことにしました。

ただ……いちいち介助ベルトを装着するということが、
果たして介護職内で定着するだろうか……という疑問がありました。
なにせ、その入浴介助用ベルトはそもそも、
別の患者さんの入浴介助の際に使うようにとリハが病棟に持ち込んだ物で、
1・2回使用された後は患者本人も介護職も誰一人としてそれを使おうとせず放置されたベルトだったからです。
場面は違えど、装着の手間が面倒で定着しなかったのであれば今回もしないのでは……と。

Pトイレ介助での介助ベルト使用を提案して1週間ほど。
私がPトイレ介助に介入した際、患者本人から唐突に
「あのベルトするようになってからねー、楽になったよー」と。
「私以外の介護さんも使ってます?」
「使ってる使ってる。みんな使ってるよ」
新しい物の導入にそこまで積極的なタイプではない患者さんが
「楽になった」と導入に対し好意的で、
しかも本人によると他の介護職もベルトを積極的に使用しているとのこと。
どうやら今回の導入は定着に成功しつつあるようです。

さて、ではどうして今回は介助ベルトの導入が定着し、
別のケースでリハが導入した介助ベルトは定着しなかったのか。

考えてみて、思い当たったのは
定着しなかったケースは、リハがリハの目で患者を見て問題点を探り、それを解決しようとした例で、
定着したケースは、介護職である私が実際の生活の中で困っていることを解決しようとした例だということ。

回復期では一概にそうとは言い切れないでしょうが、
療養病棟に於ては、病棟生活の中の問題点を拾い上げて解決することが、
患者本人にとっても介助者にとっても安楽でより良い生活に近づけるのではないかと思います。
リハの介入頻度の問題もあり、リハが自力で患者の生活を全て把握するのはなかなか難しいのはある程度仕方がないことだと感じます。
ただ、であれば病棟職員から生活の様子を十分に情報収集して問題を見出す努力が必要です。
それなのに、リハはリハの目で自力で問題点を見つけようとする方向に努力の矛先が向いていて、それが空回って実際の生活の問題点とずれが生じて、患者にも病棟にも定着しない提案をしてしまうのではないかと思います。

リハの視界に入ったものだけで生活を見ている気にならず、
情報収集に努力の矛先を向ける。
そうすれば、患者も介護も「楽になった。これは使おう」と思える提案ができ、
おのずとその提案が定着するのではないでしょうか。




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